vol.08 誰もが面白い仕事を手にするたった一つの近道

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どうせ仕事をするなら面白い仕事に携わりたい」とは誰もが思うことです。

本来働くを意味するWorkという言葉は古ゲルマン語にルーツをもつ、「weorc」を語源としており「自分のやりたいことに勤める」という意味です。(骨が折れる気の進まない労働はlaborに使用されます)

なにはともあれ人生の中で仕事に費やす時間は長い(人生の4分の1ぐらい?)。であれば、その体験をより幸せなもの、充実感を得られるもの、面白いものにしたい、laborではなくworkにしたいと思うのは当然のことでしょう。

そこで今回の記事では、どうすれば最高に面白い仕事を手にすることができるのか?についてヒントとなる考え方を紹介します。


■そもそも面白い仕事って何?

少し考えてほしいのですが、「面白い仕事」ってどんなものでしょうか?

  • クリエイティビティが発揮できる仕事(例えば提案書を作ったり)?
  • 正確性が問われる仕事(膨大な資料を整理したり)?
  • コミュニケーション能力が発揮できる仕事(人前で講演したり)?

勿論、この問いに対する答えは人によって答えが異なります。なぜ異なるのか?その答えは自分の強みが発揮できる仕事を人は「面白い」と感じるものであり、人によって強みは異なるからです。

ちょっとこのメカニズムを考えてみましょう。


■強みが発揮される=面白いと感じる?

強みって何?という点についてはこれまでも何回か説明をしてきましたが、端的に言うと「思わず我を忘れて無我夢中/没頭してしまう特性」であり、好きこそものの上手なれではないですが、結果的に強みを持っていない人に比べて圧倒的に成果を上げてしまうことができるもの。

それが強みです。

例えば僕の強みである「最上思考」を取り上げてみます。(この強み自体はstrength finderで診断されたものです)クライアントに対する提案やコンテンツの開発を行っている際に、僕がいつも口癖のように話すのは「そもそも」「最適な提案を」「とことんコミットメント」「とにかく最大のインパクトを」などの言葉を口にします。やると決めたらとことんのところまで(周りからすると「そこまで考えなくてもいいんじゃ・・・」と言われるところまで)最上の価値を提供することにこだわろうとする自分がいます。僕自身、こういう最上のものを考えること自体全く苦ではないしむしろいつも喜んで取り組んでしまうのですが、それを部下を持ち始めたときに部下に同じスタンスを求めたらとても苦しまれてしまいました。その答えは僕は「最上思考」という強みを持っているのですがその部下にはその強みをもっていなかったのです。


この事例からも分かるように強みを持っている人からすると「これって他の人も一緒じゃないの?」と思ってしまう程に本人にとってはあって当たり前の特性だったりします、しかし人それぞれが持っている強みはやはり人それぞれなのです。それに気付かずに「こういう仕事をすれば楽しいだろう/やりがいがあるだろう」と考えるのは誤りを招きます。

もうひとつ重要な点は、「強みを活かせる仕事」を探すのではなく「与えられた仕事に対して自分の強みを活かす」が非常に重要であるということです。


■強みを活かして仕事をする

上述の例で最上思考を持つ僕の仕事のスタイルを部下に押し付けたところ、部下が相当に苦しんでしまったことを紹介しました。その後この部下がどうなったかというと、提案内容にこるのではなく、様々な部門の人間とコンテンツを調整し、作成してもらった提案書をもってお客様先に訪問する営業スタイルに変換したところとても成果があがりはじめ仕事に対するモチベーションもぐんとあがりました。

これはその部下の強み「社交性」「コミュニケーション」であり、これらの強みが活きたからこその成果です、

これらの事例からも分かるように、単に営業という一職種をとったとしても、僕のように提案内容/ロジックで攻める営業に強みをもっている人と顧客とのリレーションを深め、営業に強みを活かすというスタイルもあり、一つの仕事をするのに不要な強みというのは存在しない、ということです。

つまり、自分の強みにあった仕事を待つのではなく、目の前の仕事に対してどうすれば自分の強みが活かせるのか?を考えることが仕事を最高に楽しむために必須事項であると想います。


■強みを発揮すると面白い仕事につながる?

勿論強みを発揮することそのものも没頭し楽しいのですが、それ以上に強みにフォーカスできることで働く楽しさを倍増させてくれます。

  • 強みを活かすことで、成果をあげられる(評価される楽しさ)
  • 周りから強みが認知されることで、次々に強みを活かせる仕事が舞い込んでくる
  • 次々に任される仕事の難易度が徐々に上がっていく
  • 適度な難易度と自分の能力の発揮具合が双方ともに高い状態になる(フロー状態)

この最後の「適度な難易度と自分の能力の発揮具合が双方ともに高い状態」のことを心理学者のチクセントミハイはフローと呼んでいますが、この状態になると人は心の底から興奮し、我を忘れて目の前のことに取り組めるようになります。


■そんなに強みにフォーカスして大丈夫?

誰しもに強みにフォーカスした成長の仕方を話すとき、とても不安げな顔をして「もっと自分の弱点を改善した方が・・・・」と語られることがあります。しかしこの点についてはほぼ確固たる答えが存在します。それは「強みにフォーカスして生きたとしても誰も不幸にはならないし、むしろ自分も周りもhappyになれる」というものです。

まずもって上司は(真っ当な上司であれば)、部下のまず強みを発見しようとします。なぜならばそういった強みをまず活かすことこそがその部下の成長を促すことになることを知っているからです。

また弱点は強みの相対的な存在です。強みも弱みものであり、容易にかえることはできません。弱みを克服するよりはまずは強みをとことん活かすためにはどうすべきか?を検討した方が経済合理性の面からしても効率的です。

周囲についてもあなたの強みを知っていれば、多少の弱み・課題が目に入っても「まぁこの人は○○な人だし」と諦めがつくというものです。

むしろ上司にとっても周囲の人にとっても強みが分からないときはどうしてもその人の弱点・課題ばかりに目がいきます。一度相手の弱点や課題が目につくとその後もずっとそういったレッテルを張られ続けることもあります。これらの周囲からの課題認識を克服することは本当に一朝一夕ではありません。だからこそ自身の強みにフォーカスし、きちんとアピールすることが重要です。

 


 

ちなみに・・・

これに近しい考え方がスタンフォード大学のクランボルツ教授らが

提唱している「planned happenstance theory(プランド・ハップンスタンス・セオリー/計画された偶発性)」ですね。

簡単に説明すると、

これだけ変化が激しい時代なんだから、

「いついつまでにこうなりたいから今のうちにこうしておこう!」

とか考えても無駄(というか計画通り進む保証はほとんどない)で、

むしろ「キャリアは基本的に予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される」

という考え方です。

日本では慶応大の高橋俊介教授なんかがよく説明してます。

僕自身、この考えにはとても共感していて、

先のことをとやかく考えるのは「たまに」するようにして、

将来の偶然を引き寄せるために「今、目の前の現実」で全力で向き合う。

それこそが自分のキャリアを切り開く近道だと思います。

 

よろしければここらへんの本も読んでみてはどうでしょうか。

 

 

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【編集後記】

最近の若者は仕事の意味や目的に納得がいかないと

真剣に取り組まない、というのがここ数年人材教育の

常識になりつつありますが、

その中でもはじめからえり好みせずに

自分から価値を見出して全力で仕事を打ち返している人もいます。

 

職場内での評価は2極化していく傾向にあって、

そういった全力で打ち返せる人に今後所謂面白い仕事が

集中していくのかもしれませんね。

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